岡山県南部では珍しい煙突の残る施設です。
これから数日は，岡山県の火葬場を取り上げようと思います。
改築の進む玉野市斎場、9月から新火葬場が使われます。
何かと気になる所もありましたので、ちょっと見に行ってきました。
左から、仮設の待合棟、旧来の火葬棟、新火葬場、管理棟と並んでいます。
工事の囲いを外している最中に訪れました。
お陰で新火葬場の雰囲気も垣間見る事が出来ました。
古い火葬場の煙突は、綺麗に見えたものの老朽化は進んでいました。
煙突があるといっても、人体用の火葬炉は、直上再燃焼炉付きに更新されています。
煙は殆ど出ないんじゃないでしょうか。
しかしペット用については、再燃焼炉が壊れているので煙モクモクです。
この日は、ペット火葬のみありました。
市役所のホームページにベテラン管理人さんのお写真が載っていた事がありましたが、現在は退職なさって居られませんでした。
また別途改めてレポートしたいと思います。
炉前ホール
２０１０年９月１日に新火葬場の使用開始を迎える玉野市斎場ですが、一般市民対象の内覧会などは特になかったようです。 しかしどうしても気になり、視察に行ってみました。 職員の方に事情を申し出て、外回りと新火葬場玄関、待合ホールの撮影許可をいただきました。
まずはＲ３０、道の駅みやま公園がある角からはいったあとの、霊園と斎場が分かれる交差点です。 案内石碑があるのですが、視認性が悪いため「斎場は右側」の見やすい標識を無理やり立てたようです。
石碑はこのような状況です。 蔦まで絡まってはなおさら判読できませんね。
進入路を進んでいくと、このように見えてきます。
右端に大きなシャッターのある霊柩車庫、左側に新しい火葬棟が見えてきました。
実は、一戸建て家屋風の管理人室と、鉄筋コンクリート平屋建ての待合棟は、従来施設をリフォームした上で流用しています。
正面玄関は至って簡素で、透明ガラスの自動扉となっています（写りこみがひどいですが）。 右側に受付事務室、左側に霊安室があります。
玄関の中、左中央の部分が告別室です。 当日場内は消灯されていたため見づらい上、実際の供用後のイメージとかけ離れていますがご容赦願います。 左手前と奥は収骨室です。 突き当たりに光庭があります。 画像に写っていない右側に待合ホールが続きます。
待合ホールです。 突き当たりの自動扉の向こうが正面玄関そして火葬場です。 画像右側に待合棟が続きます。
待合ホール（左）と個室の間にはこのような微妙な隙間があります。 そうです、右は従来からの待合棟を個室４つにリフォームしたものです。
待合棟裏から見たところです。 確かに打ちっぱなしだったコンクリート柱を塗装したりと、昭和時代風の面影があります。 塀の中が先ほど正面玄関から見えた光庭です。
火葬棟裏手の燃料保管庫の部分です。 その隣には動物火葬炉が設けられました。 なお右に少し写っているのは従来の火葬棟です。
動物告別室に近づきます。
これから従来の火葬棟の解体工事に取り掛かり、その間利用者はこの部分に接近できないため、当面動物火葬は受託合同火葬の対応のみとなるそうです。
さて、間もなくその役目を全うする旧火葬棟の煙突基底部です。 さすがに腐食は進んでいます。
旧火葬棟の左にこのような霊灰塔があります。 開設された１９６８の年号も刻まれています。 実際のところはこの中には遺灰は保管されていません。 旧火葬棟には人体炉が５基と一般炉１基がありましたが、当初一般炉の用途は産汚物を想定していました。 しかしその後、ペット火葬の要望が多くなったことから、受託合同火葬の形で受け入れるようになりました。 それからはこの霊灰塔はペット慰霊碑代わりとなっています。
いよいよ取材を終えようとしたら、突如煙突から煙が出てきました。 画像は「雲居に紛（まご）う、垂れこめる煙」の状態ですが。 その動物の火葬が始まったところでした。
玉野市斎場が開設される前には宇野地区に野焼きに近い程度の火葬場があったなどというお話も職員の方に聞かせていただきながら、取材を終えました。 改めまして御礼申し上げます。