ご無沙汰してます、かぼたんです。
先日、花見ついでに旧真玉町火葬場を訪れてみました。大分県内は桜の名所が数多くあるんですが、ここの桜も美しいんですよね。ただ場所が場所だけに人には教えにくいのですが。
炉前ホール。以前ちら見したときに台車の脚が華奢だと思ったのですが、折りたたみ式のレールがあったからだったんですね。それにしても
レールが以外と新しいです。最近になって換えられたのかな。
台車に隣接して棺移動用のワゴンがあります。
ここの炉前は黄色っぽい壁だと思ってたのですが、炉の周りはタイル張りになっています。他の部分は安い化粧合板を貼っています。
天井板や照明は外され、光が差し込んでいます。
台車上には五徳用のレンガや霊砂がそのまま残されています。霊砂に混じって骨片や天井の破片も見えます。最後の火葬終了からそのまま放置されていたようで火葬直後の生々しさが残っています。左端には炉本体も少し見えています。
玄関部分。折りたたみの椅子やストーブ、そして扇風機はここの備品だったのでしょう。椅子は解体工事の作業員さんの休憩用に使用されているようです。
それから数日後、真玉の様子が気になってまたやってきました。
建物は・・・もうないですね。
門柱も・・・ないです。徹底してますね。
がれきのなかにレンガが。火葬炉に使用されたレンガでしょうか。
炉前ホールのあった場所にがれきが積まれています。おや ? あの白い板は・・・。
門柱にあった「真玉町火葬場」の銘板です。保存せずに他のがれきと一緒に処分するようです。
煙突のあった場所です。基礎部分の作りが意外としっかりしています。私は金属製の煙突しか知らないのですが、もしかしたらあの煙突の前にコンクリート製(もしくは煉瓦製 ? )の煙突があったのかも知れません。
麦畑のあった場所から一枚。4月に撮影したときは麦が青々と成長していたのですが、それも刈り取られています。
火葬炉につけられていた制御盤が放置されていました。比較的新しいものです。
業者さんのダンプの荷台には大量の骨壺が。しかもサイズが小さい。
分骨用でしょうか ? それにしても数が多いなぁ~ 。
工事は7月31日までの予定です。来月には、この場所も更地になります。桜の園は務めを果たし、天に召されていきました。
おまけ
真玉まで来たんだからということで、少し足をのばして旧香々地火葬場も見てきました。今でも残っています。まだ奇麗ですね。いますぐにでも業務再開できそうです。千部火葬場は取り壊されていませんが荒廃が目立ち始めています。もしかしたら取り壊しが近いのかもしれません。
工事も終了した8月のある日、真玉を訪れてみました。
施設のあった場所はコンクリート舗装されています。
残骨塔も撤去されています。
前施設にあった水道は残っています。
近くにポンプと配電設備があるので井戸水だと思われます。
桜の切り株のそばにレンガがありました。
表面が焼けただれています。火葬炉の炉材だったのか五徳用だったのかは
わかりません。
どこまでも青い夏の空と豊前海・・・。
ここに火葬場があった記憶も、時が経つにつれ人々の記憶から消えて
いくのでしょう。