豊川宝飯衛生組合斎場会館「永遠の森」 |
*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。 平成18年4月1日に供用開始された、豊川宝飯衛生組合斎場会館「永遠の森」の全体像です。旧施設の隣にあり、と言っても、斜面の上にあるので旧施設は見えません。 旧施設の前を通ると新施設に着きます。 山を削ったような所に建っているので、高所にあっても周辺から建物が見えにくいです。 周辺住民への心理的影響は少なそうです。 駐車場から建物を見て見ました。 右側が式場エリア、左側は火葬エリア、2階は待合エリアになっています。 式場です。 118人収容で、祭壇の貸し出しは無いようです。 式場の遺族控室。 公営火葬場付設の式場控室としては、かなり広いです。 和室奥のカーテンの下に台があります。 この台に柩を安置するのですが、隣の式場との間を行ったり来たり出来ます。 式場を使う時は柩を式場に、深夜などは控室に柩を安置し、ご遺族は故人と一緒に休む事が出来ます。 民間の施設だと、このような形の所もあるようですが、公営火葬場の式場では初めて見ました。 続いて火葬エリアに入っていきます。 ガラスに誰か映ってますが気にしないでください(苦笑) 告別室です。 十分な広さがあります。 照明自体の照度は高いのですが、壁や床が黒いので暗く感じました。 炉前ホールです。 炉数は8基、他に汚物炉と動物炉があります。 前室です。 炉は富士建設工業製です。 側面はシャッターではなく扉が付いています。 見栄えはこっちの方が良いですね。 炉内です。 標準的な炉タイプですが、セラミックが貼られています。 バーナー、デレッキ口、その上の孔は燃焼用空気の入口です。 裏に回ってみました。 奥には人体炉が8基、手前の2基は汚物炉と動物炉です。 人体炉とその他の炉は、ちょっと違うみたいですね。 再燃焼炉に違いがあるのでしょうか。 燃料は灯油です。 この炉は3次燃焼炉まであります。 再燃焼上下2段構造になっていて、下部の再燃バーナーは炉側面に、上部の再燃バーナーは上の通路の所になります。 主燃焼炉と合わせると3階建てという事になります。 収骨室です。 告別室もそうだったのですが、天井には換気用なのかダクトが沢山ありました。 どちらも臭気の発し易い所なので、十分な換気は大事な事だと思います。 待合エリアにやってきました。 自動販売機コーナー、喫煙室などもあります。 各表示類は、天然木にカラフルな色使いで描いています。 待合室は有料になっています。 でも区域内利用者だと3000円なので、比較的安いと思います。 無料でも良いとは思いますが、一時帰宅される方、会葬者が比較的少ない場合等は、待合室を使用するまでもない事があります。 受益者負担の観点から、有料にするのも一つの考えだと思います。 キッズルーム。 最近は子供用の部屋を設けている火葬場が増えてきましたね。 葬儀で火葬場に行くときは、親戚一同や親しい方が揃って行きます。 小さな子供は火葬場に連れていかないとすると、誰かに預けないといけません。 しかし、親族一同で火葬場に行くと、預けられる人が居なくなる場合があります。 火葬場に連れて行かざるを得なくても、子供用のスペースがあれば安心です。 「永遠の森」全体の印象は、炉数10基(汚物等含め)のわりには、コンパクトに纏められていて、内部も判り易いように感じました。 利用者にとって、内部構造が判り易い事は重要です。 また、火葬場の建設運営は、最終的には税金から支払われます。 無駄がなくコンパクトに纏める事も重要です。 実用的な火葬場と言えるのではないでしょうか。 豊川宝飯衛生組合斎場会館「永遠の森」の詳細は、 「永遠の森」公式ホームページをご覧下さい。 |