静香苑環境施設組合 静香苑


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  王寺町の火葬場

2006年7月2日に供用開始された静香苑です。
旧王寺町火葬場の裏にあり、奈良県王寺町、河合町、上牧町の3町が設置した静香苑環境施設組合が運営しています。




  静香苑全景

施設全体です。
右が葬斎棟、左が火葬棟になります。
奥のほうに見えている煙突は、旧王寺町火葬場の煙突です。
まだこの時は現役だったので、煙が上がっていました。




  旧火葬場煙突

写し方によって、上の写真と随分印象が違いますね・・・




  庭園

周りは、緩衝地帯を兼ねて緑地になっています。
と言っても、至近に民家があるわけではないのですが。




  火葬棟裏から

丘を削ったような土地に建っていて、建物後方は丘とくっついています。
火葬棟の排気塔も少し見えていますね。




  六地蔵

駐車場には、六地蔵が。
これは、旧火葬場敷地にあったっものを移設されたようです。




  式場棟入口  式場棟入口

葬斎棟から入ってみましょう。




  案内図

建物内の配置は、館内案内図をご覧下さい。




  式場ロビー

入ると葬斎エントランスがあります。
左奥の方は、待合ホールや火葬エントランスがあります。
式場は80〜100名用の式場が2室と、受付カウンターがあります。
式場は2室なのに、ロビーや受付カウンターは1つです。
2室同時使用は想定していないので1つにしたそうです。




  式場  式場

式場です。
間仕切りを開閉して広さを変えられます。
式場が2室あるのは、式場の広さを柔軟にする為のようです。
周辺には民間の式場が多くあるため、あまり稼働率は見込んでいないみたいです。




  和室  和室

式場両側には和室が並んでいます。
車椅子用のままで上がれるようになっています。
式場控え室と、火葬待合室の兼用になっています。
(どちらも有料で利用します)
関西で多い、火葬中は一時帰宅する習慣から、あまり需要を見込んでないのかも知れません。




  待合ホール

葬斎棟と火葬棟の間にある待合ホールです。
こちらは無料で利用出来ます。




  火葬ロビー  火葬ロビー

更に進むと火葬エントランスになります。




  告別室  告別室

告別室は2室。




  炉前ホール

炉前ホールです。
宮本工業所製の人体用(大型炉)が5基の他、汚物炉(動物も可)が1基あります。
年間火葬件数は、530から600件を想定しているそうです。
燃料は都市ガスで、非常時用に移動式灯油バーナーがあるそうです。
排ガス浄化システムは、再燃焼炉の他にバグフィルターと触媒。
排ガス冷却は、同社では珍しい外気混合と熱交換器の併用で、 関西では、高槻に続いて2ヶ所目だそうです。




  化粧扉開閉ボタン

化粧扉の開閉ボタンです。
操作パネルの鍵は、ホテルの鍵みたいな感じです。
火葬中は、ご遺族に預けるのかも知れません。
火葬業務は、(株)五輪が行っています。




  炉前ホール

炉前ホール全体はこんな感じです。
荘厳さを強調するあまり威圧感を感じる所もありますが、
ここの雰囲気は、荘厳さと柔らかさが両立していると思います。
この日は、炉の乾燥焚きをしていたのですが、運転音は若干大きく感じました。




  収骨室  収骨室

収骨室です。
台車を納める枠はありません。
ある方が良いという考えと、無い方が良いという考えがあるみたいです。




  収骨前室

収骨室の横には、収骨前室があります。
お清め用の手洗いは、実用本位ですね。

静香苑の火葬料金は、域内で20000円、域外だと100000円です。
域外とはいえ、10万超えは珍しいですね。

王寺町、河合町、上牧町、ともに火葬場事情が悪いところでした。
延べ600名近くの方々が見学会に訪れたのは、静香苑へ対する人々の期待の表れだと思います。

静香苑、王寺町火葬場、村本建設、宮本工業所の皆様方、ありがとうございました。






 王寺町火葬場

  王寺町火葬場

静香苑完成と同時に廃止になった王寺町火葬場です。
「丘の上の火葬場」としての投稿があったので、ご存知の方も多いかと思います。
右側の建物は、葬儀社さんの倉庫などで、火葬場と直接は関係ありません。




  王寺町火葬場

昭和36年に建設されました。
台車式の重油炉が3基で、年間300から350件ほどの火葬を行ってきたそうです。




  煙突

施設は古いですが、手入れが行き届いた炉前ホールでした。
古い施設では、少しでも利用者に快適に使って貰えるように、清掃などがとても行き届いている火葬場が多いような印象があります。
ここも例外ではありません。
古いがゆえに、利用者の立場からすると不快な部分もある事でしょう。
しかし、少しでも快適に使って貰おうと努力している職員の方々のご努力は忘れてはいけないと思います。

こちらの業務は、上品なご婦人が行っていた事もあり、会葬者への対応は柔らかく良かったのではないかと思います。
他の古い火葬場も見てきて思うのは、「建物」だけではなく「人」が重要だという事です。


 長い間ご苦労様でした。





帰り道


  恵那市火葬場

奈良市の実家に泊まり、京都から昼行バスで東京まで戻りました。
中央高速に入ると、以前お邪魔した恵那市火葬場がまだありました。


  恵那トンネル

長〜〜い、恵那トンネルに入ります。


  シート

新宿までは、まだまだ長い時間が・・・
寝る事にします zzzz


  共立女子大

高尾まで来ると、共立女子大が見えました。
以前、八木澤先生の、公開講座のあったところですね。
またしてくれないかなぁ。


  新宿

そして新宿。
ふぅ。。。


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