*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。 盛岡市斎場やすらぎの丘。東日本大震災の影響で当初の予定より遅くなりましたが、2012年2月1日より供用開始されました。 既存の火葬場と同一敷地内での建て替えです。 盛岡市火葬場 先に旧火葬場を見てみます。 右側が火葬棟で左は待合棟になっています。 工事の関係で、一部取り壊された部分もありプレハブで補っていました。 入り口ドアの取っ手、洒落てますね。 入ると広くて天井の高い告別ホールがありました。 焼香台が2つもある他に司会台までありました。 まるで葬儀場のよう。 この地方は骨葬で、お葬式の前に火葬を行いますが、火葬の儀式もお葬式と同様に重要視するらしいです。 お葬式に参列しないで火葬の時だけ参列される方もいらっしゃるそうです。 そう聞いて岩手日報の訃報欄を見ると、葬儀の日時の他に火葬の日時が載っています。 火葬の日時が載っている訃報欄は珍しいのではないかと思います。 告別ホールの先には炉前ホールがありました。 写真では明るく写っていますが、どちらのホールも実際はかなり暗い空間です。 収骨室です。 待合棟です。 1階は待合ロビーになっていて、2階に個室の待合室があります。 待合ロビーには、こちらも葬儀場のように受付台がありました。 2階の待合室です。 和洋個室になっていました。 火葬や葬儀に限った事ではありませんが、地域の風習が薄れ画一化してきています。 盛岡(岩手全域?)の火葬の儀式は、独特の形であり一つの風習のようにも見えます。 盛岡市斎場やすらぎの丘 新斎場に戻ってみます。 完成したとはいえ旧火葬場があるので手狭です。 旧火葬場が取り壊されると、駐車場になりゆったりとした施設になるのではないかと思います。 入り口から入ると、エントランスがあり告別ホールがあります。 写真は告別ホールです。 エントランスは、告別ホールの外にあり風除け室のような狭い空間です。 告別ホールは広めの空間になっています。 旧火葬場の項で書いたような事情があるので、広めにしているのだと思います。 この日は火入れ式もありました。 告別室です。 炉前ホールは、標準的な形です。 高い天井に壁面扉という所が増えていますので、逆にこういう標準的な形の方が珍しくなってくるのかも知れません。 旧火葬場では天井が高いせいか暖房の効きが良くなかったようですし、天井が低くても圧迫感のようなものは感じません。 必要にして十分という感じはします。 収骨室です。 待合ラウンジです。 窓の外の中庭の下は炉前ホールになっています。 南部型染めを使ったアートが所々ありました。 幼児室と授乳室です。 最近では火葬場の標準になってきていますね。 待合室です。 洋室と和室があります。 年配の方など長時間畳に座るのが辛い方もいらっしゃいますので、和室には椅子が用意されていました。 同一敷地内ので建て替えで、周りは墓地などもあり敷地の拡張も難しい場所です。 こういう所の建て替えでは、建物面積の制約も大きくなる場合もあります。 余裕のある作りは難しい場合もありますが、コンパクトで無駄のないよう工夫して、良い公共施設になる事も多々あります。 最近、近所に盛岡そばの店が出来ました。 本場でも食べてくれば良かった。 |