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2008年4月1日に共用開始された、福島県いわき市にある『いわき清苑』です。
セイエンはセイエンでも『聖苑』ではなく『清苑』、清らかな感じでいいですね。
常磐バイパスから入ります。
上り下り、それぞれに入り口があります。

進入路を登っていくと見えて来ました。

入り口の手前で振り返ってみます。
Uターン出来るスペースがあります。
「あ、火葬場だったのか」と、知らずに間違って入ってきた人は、ここでUターン。

ユニークな回廊のせいか、個性的な建物に見えますね。

横の丘を登ると火葬棟の上が見えます。
排気筒の他、太陽電池パネルがあります。

全体の配置はこんな感じです。

左側が火葬棟、右側は管理と待合棟です。

車寄せです。
この日は生憎の雨、回廊の屋根はもう少し大きくても良かったように思います。

告別室です。
結構広めで3室あります。
この地域は、骨葬(葬儀の前に火葬する)が多いらしいです。
骨葬とうのは、会葬者が比較的少ないのかと思っていたのですが、そうでもないらしいです。

炉前ホール。
9基+予備スペースです。

中庭を見ながら廊下を進むと、待合エリアになります。

待合ホール。
左側に8室の待合室が並び、正面奥には『特別待合室』というのがあります。

こちらは通常の待合室。

待合ホール脇には、完全分煙された喫煙室があります。
公共施設屋内は全面禁煙の所が多く、喫煙室があるのは珍しくなってきました。
ここで、辛い気持ちを抑えるのに煙草を吸う方もいらっしゃる事でしょう。
火葬場に訪れる方の気持ちは、他の公共施設とは全く違います。
禁煙の流れには反しますが、完全に分煙された喫煙室であれば、あっても良いのではないかと思います。

特別待合室です。
待合室兼通夜や告別式が出来る式場という事になっています。
が、待合室として使う事はないだろう、との事です。
質素なお別れにも対応出来るようになっています。
諸事情により質素な葬儀を行う方も少なくないでしょう。
経済的理由により質素な葬儀をせざるを得ない方もいらっしゃるかも知れません。
火葬場付設の一般的な式場は、受益者負担の観点から相応の値段にした方がいいと思います。
しかし、質素な葬儀をせざるを得ない方に対しては、光熱費の実費程度の値段にすべきです。
ここは1万円、もう少し狭くていいから一桁安くても良いと思うのですが・・・

都市部を中心に、直葬といわれるいる火葬のみの葬儀が増えていると聞きます。
直葬を行う理由は様々だと思いますが、経済的理由という方もいらっしゃると思います。
経済的理由により、お別れが出来ないという事は、あってはならない事です。
一般的な葬儀とまでいかなくても、お別れの『場』と十分な『時間』は必要です。
一般的に火葬場の待合室は、夕方や午前中は比較的空いています。
(ここは午前火葬が多いので当てはまらないけど)
待合室を『お別れの場』として使えるようにするのも一つの方法かなと思います。

収骨ホールを経て収骨室へ向かいます。
収骨室は3室あります。
この地方は、全て骨壷に納める習慣です。
関東より更に大きい、8寸サイズの骨壷が一般的に使われています。
それでも、8寸サイズじゃ全部納まりきれないから、もっと大きい骨壷を、という声もあるらしいです。

外に出てきました。
ここの特徴は、何といっても特別待合室だと思います。
非常にユニークな考えです。
どのような使われ方になるのか、今後も注目したいところです。
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