*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。 2024年7月1日、開所式と一般公開があったので伊賀市斎苑に行って来ました。現地建て替えなので、新旧二つの施設が並んでいます この日は生憎の雨、乗りたいと思っていた伊賀鉄道にも乗る事が出来ました。 昔、ずっと東急目蒲線(現在は目黒線)に住んでいて、ボロばかりの目蒲線にピカピカの新車が入ったのはよく覚えています。 電車には平成2年製造の銘板があって、車番を遡って調べると目蒲線ににも入っていった車両でした。 青年の頃に乗った車両と思われ凄く懐かしい気分で、火葬場に着く前に満足しちゃいました(笑) 屋根は銅板で葺いていてトップには採光の板が嵌められていて、かなり凝った作ですね。 あ、、これ、旧施設です 新火葬場よりボリュームもあり目立っていますね。 建物自体も凄くお金がかかってそうです。 この旧施設は平成2年(1990年)4月に供用開始されました。伊賀鉄道の電車と同じ年ですね。 時はバブル時代の真っ只中。 税収も右肩上がりで、使える予算も潤沢にあったのかも知れません。 バブリーな時代の火葬場は、昨今の火葬場とはちょっと違いますね。 要求水準書の図面を拝借しました。 赤枠内が火葬場の敷地で、車が沢山停まってる駐車場は民間のセレモニーホールです。 赤枠内の駐車場だった場所に新火葬場が建てられました。 黄色い枠は市の所有の土地です。 工事中は駐車場が無くなるので不便かなと思いますが、たまたま向かいが市有地だったので駐車場として利用しています。 この先も旧施設の解体工事が終わるまでは、この駐車場を使う事になります。 道路を横断しなければなりませんが、交通量の少ない道ですし警備員も居ますので問題ないと思います こっちが新たに完成した伊賀市斎苑です。 隣のセレモニーホール側から何とか全景が見えました。 手前が待合棟で奥が火葬棟になります。 工事中なので手狭です。 工事が終わるまでは、待合棟の横を通り火葬棟に入ります。 待合棟は木造です。 なので、この垂木なども飾りではありません。 配置図です。 伊賀市斎苑のHPから拝借しました。 追記した青い矢印が工事中の入り口になります。 全ての工事が終わると玄関の所から入れるようになります。 玄関は図の下側に出入口があります。 トップの画像は、玄関の扉に貼ってあるシールです こちかが工事終了後に使われる玄関です。 パンフレットの完成予想図を見ると、ポーチなども作り車寄せになるみたいです。 予想図にあるコンクリート打ちっぱなしの壁も出来上がっていますね。 ホールに入ってきました。 1枚目の左が玄関になります。 玄関から入ると、通路を兼ねたホールからすぐに告別室という感じです。 シンプルで分かり易く明るい空間です。 個人的には、こういうの好きです。 ホールから告別収骨室に入ると明り取りの光庭がありました。 これも手入れが不要なシンプルもの。 もし殺風景に感じるようなら、後から植木鉢を置いても良いですね。 2炉1室の告別室兼収骨室、すっかりお馴染みのスタイルです。 白っぽい壁と光庭があるせいか明るい雰囲気です。 昔によくあった薄暗く荘厳な雰囲気の炉前ホールは滅多に見なくなりました。 化粧扉も壁面と同化したデザイン、これもすっかりお馴染みに。 これらを最初に取り入れたのは八木澤先生で良いんでしたっけ。 さすが火葬場オタでもある先生だけあります 待合エリアへの通路で、途中にはお手洗いなどがあります。 隣の敷地に接していますので、隣の面は明かり取りの窓があるだけです。 待合棟に来ました。 この棟は木造ですので、柱や梁は飾りではなく構造材ですね。 キッズコーナーや授乳室、更衣室や自販機などあります。 待合室は2室あります。 畳敷きの部分やパントリーもあって、ここも設備は充実しています。 新しい火葬場の建物を最初に見た印象は、ボリュームのある旧施設の隣にあったせいか小さく目立たない感じでした。 悪く言えばショボい建物。 だけど一通り見てみると、シンプルな作りだけど完全フル装備です。 旧施設の時代と違って、自治体の予算が将来どうなるのかも分らない時代です。 シンプルで維持費も抑えた上で設備を充実させるのは良い事だと思います。 良い火葬場とは、見た目がショボい火葬場と言ったとこでしょうか 旧 伊賀市斎苑 この日は火葬場の休場日、前日に役目を終了した旧施設です。 配管などに残った燃料を処分するためか、バーナーを稼働させてる様子でした。 かなり立派で、これ本当に壊しちゃうの?とも思いました。 火葬棟と待合棟に挟まれるような形で車寄せがありました。 |