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2005年10月1日に供用開始されたえな斎苑です。
裏山からの施設全景です。
炉数の割には、敷地は広いです。
手前の駐車場は、関係者駐車場や保守用のスペースになります。

来場者駐車場から見たものです。
奥が火葬棟、右奥にあるのが待合室です。

中に入るとエントランスホールがあります。
中庭に面した廊下に進むと告別室があります。

告別室です。
十分な広さがあります。

告別室から炉前ホールに進みます。
1号炉から4号炉まで扉がありますが、2号炉は予備で実際の炉数は3基です。
端に予備を持っていくケースが多いですが、中に予備は珍しいと思います。

待合ロビーと待合室です。
待合室は純和風で、どちらも窓からの眺望が良いです。

収骨室です。
若干狭いような印象ですが、収骨まで残る会葬者は比較的少ないのかも知れませんね。
元々この地域は骨葬ですので、葬儀の前に火葬を済ませます。
最近では他の地域から移られた方も多く、葬儀後の火葬も増えているようです。

炉室です。
手前から動物炉、その奥が人体用の1号炉です。
1号炉のみ大型炉になります。
そのせいで、1号炉だけがチョット手前に出っ張っています。
画像右端、細いパイプが台車の近くまで伸びています。
これは残灰吸引用のパイプで、この先にホースを付けて使います。
ただ、動物炉には吸引パイプを使わず、横にある掃除機を使うそうです。
人体炉からの残灰と区別する為と思われます。

予備スペースです。
空いた空間には、まだ耐火コンクリートを流していない予備の台車がありました。
予備スペースに炉を設置するのは、かなり先になると思いますし、火葬数の推移によっては設置されない場合もあると思います。
中間に予備スペースがあると作業効率も良さそうに見えます。

残灰処理室です。
一般見学会で残灰処理室も公開されていた事は、知る限りありません。
非常にオープンな見学会です。

非常用発電機室です。
こちらも見学会で見たのは初めてです。
一般的な防災用自家発電装置です。
始動時間10秒以内と書かれています。
これだと停電になっても何とかなりますね。
ただ、連続運転可能時間は1時間となっていますので、本当に非常用という感じでしょうか。
発電機の定格出力は204kW、燃料消費量60L/hと書いています。
意外と燃料を食うんですね。
けいなん斎苑

えな斎苑見学後、現在は同じ恵那市となった、けいなん斎苑に行きました。
こちらは、えな斎苑共用開始後も当分存続します。
夕方の業務の終わり時間あたりに行こうと考えていました、が、、、
えな斎苑で話を伺ってるうちに、恵那市周辺は火葬後に葬儀を行う習慣という事が分かりました。
嫌な予感が、、、見事的中、誰も居ません、残念・・・
(追記:けいなん斎苑は、2009年3月末で廃止になりました)

入口の窓から中を見ると、思ってたより新しい感じです。
恵那市火葬場

ガックリしながら恵那市火葬場に着くと、幸いな事に職員さんが居られました。
中央高速道路からよく見える火葬場で、通る度に気になっていました。
右手の小道のすぐ横は高速道路で、防音壁が見えています。
中央道が出来る前は、現在の高速道路の真ん中に火葬場があったそうです。

火葬場自体は平凡な建物です。
煙突が無ければ古いガソリンスタンドみたいな雰囲気ですね。
えな斎苑もそうですが、火葬業務は恵那市施設管理公社が行っています。

反対を向くと待合棟があります。
よく手入れの行き届いた庭ですね。
敷地内の駐車スペースはこれだけです。
会葬者は横の道に車を停めていたのでしょうか。

炉前です。
炉が3基あるように見えますが、右側は予備スペースになっているので実際には2基です。
結局、予備のままで取り壊しになってしまいました。
名古屋築炉製で、台車式灯油炉です。
炉室後方には、焼却炉と鉄扉が閉まりコンクリートで囲まれた部屋がありました。
鉄製の円筒形再燃焼炉を納めた部屋です。
炉内上部にある煙道からの煙は、炉室上を通り再燃焼炉に入ります。
炉室の中は熱がこもって暑いですが、この部屋は特に暑かったです。
暑いからと窓は開けると蚊の来襲が酷く大変らしいです。
随分と線香の臭いが篭ってるなと思ったら、線香は線香でも蚊取り線香を焚いていました。

旧恵那市火葬場は、お二人の公社職員様で業務を行っていたそうですが、新火葬場には移動しなかったそうです。
長い間お疲れ様でした。
恵那市役所と恵那市施設管理公社の方々には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
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