大雪葬斎場内覧会

[12] 名前:こむすび :2024/11/25 (月) 21:16 No.6277
【炉裏の様子について】
炉裏の写真撮影は禁止されていたため言葉で表現する。

・2基1組の火葬炉が背中合せに設置されている。燃料は北海道では多数派の灯油である。炉の番号は1から4であり、炉前ホール1側に1号炉と2号炉、炉前ホール2側に3号炉と4号炉が設置されている。昔は4番と9番の使用を避ける火葬場もあったが近年ではそのようなことはなくなってきている。

・デレッキレス炉であるため、バーナー下の細長いデレッキ口がない。御遺体の尊厳を守るのみならず、開口部がないことで炉内の温度や圧力管理にも有効とのことである。過去には、炉内台車を動かして火炎を当てる位置を調整していた炉もあったが、現在では、バーナーをソフト制御し、空気圧等を調整することで火炎の長さを可変させて対応している。

・炉裏も、藤本氏のこだわりがあり、多くの火葬場では火葬炉から伸びる排煙の配管は銀色のままであるところ、ここは炉体と同じクリーム色に塗装されている。

・前室については、横の開口部をシャッターではなく引き戸として全開できるようにし、頭部や脚部といった台車端部分の整骨をしやすく配慮している。

・炉裏の横にサイクロンが設置されているが、そこは立ち入り禁止区域で実物を見ることはできなかった。伺うとドラム缶状のものが設置されているとのことである。バグフィルタでないのは、炉の性能向上もあいまって、サイクロンでも十分環境基準を満たせるためとのことである。バグフィルタではオーバースペックなことに加え、高さが5.5m?7.5mほど必要となり、平屋建てに支障することも理由としてあるのではと感じた。