島の火葬場-蒸籠の神様が宿る島-
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名前:こむすび
:2024/06/11 (火) 21:44 No.6206

下甑島に渡ると旧鹿島村地域に入る。藺牟田という大字一つの村であり、下甑島の北側三分の一ほどを占めている。
下甑島も、元々一つの村であったが、鹿島地区と他の地区が山で隔てられているため分村し、北部が鹿島村、南部が下甑村となったのである。
資料によれば、鹿島葬斎場は、旧鹿島村葬斎場であり平成2年4月に供用開始され1基の火葬炉がある。甑島の中では一番新しい施設となっているがそれでも30年以上が経過している。
古い資料を見ると、それ以前には鹿島村火葬場が設置されていた。大字は藺牟田で同じだが番地が大きく異なっているため違う場所にあったと思われる。
さて、上甑島葬斎場は使用していなかったが、こちらはどうだろうか。
できれば休場日であって欲しいが、と祈りつつ藺牟田の市街地を抜け、南に少し行き、鹿島葬斎場に入る道を右折した。
道の突き当り右手が駐車場となっているが、既に車両が数台とめられていて使用中なのが予見できた。
場内が狭いため、供車は火葬場敷地前に設置された駐車場にとめるようになっている。
進入路は、火葬場以外に行けないため、駐車している車は関係者のもの以外ありえないのである。
建物前には黒い服を着た人影も認められて使用中が確定したため、部外者としてはお別れの邪魔をしないように出直すしかない。
建て替えまであと9年あるので今は無理をして詳しく撮影することもないだろう。ただ、一方で、はるばる訪ねてきてこのまま手ぶらで帰りたくないのも事実ではある。さて、どうしたものか。
妥協点を探るべくしばらく思案して、ふと場内に目をやると幸いなことに、その時は建物外に出ている方がおられなかったので、門柱のところからさっと撮影し、先を急ぐことにした。
ただ、家に帰って画像を見てみると、敷地境界の植栽に建物がうまく隠されていて全体が分かりづらいのは残念であった。再度訪問する口実が出来たと良いように考えるしかない。
今後、ここに甑島の統合された葬斎場が建設されるが、具体的な建設位置や工法等はまだ発表されていない。
駐車場スペースに新葬斎場を建設するのか、それとも現建物の敷地を再利用するのであろうか。現建物の敷地を再利用するのであれば、一時的に閉鎖して解体し、建て替えの間は上甑島葬斎場か下甑葬斎場を使用することになる。
ここからどちらの葬斎場に行くとしても距離はほぼ同じ18〜19キロで、上甑島葬斎場の方がわずかに1キロ短い。
また道路の広さで言っても上甑島葬斎場の方が若干利用しやすいが甑大橋を渡る必要があり、風の強いときに不安がある。
下甑葬斎場へは同じ島なので天候に左右されることは少ないが、道が狭く制限速度も低いためその分時間を要する。
現状では狭隘な敷地なので、建物解体後に拡張するか、駐車場部分も一体化して利用するかのどちらかになるのではないだろうか。
火葬炉数は、人口3600人で将来も減少が続くのであれば1炉でも足りるだろう。予備炉を設けるかどうかで最終的な炉数が決まると思われるがそれでも2炉を上回ることはなさそうである。
離島という環境から、万一、火葬炉が故障するとぎりぎりの1炉しか設置していない場合は火葬が即座に滞るので、そういったことを踏まえて予備炉があれば安心ではある。
最終的に薩摩川内市がどういう判断をしたのかは、いずれ火葬場整備基本計画等で判明するだろう。