瞑想の森市営斎場・各務原市営扇平苑火葬場 | ||||||||||||||||||||
*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。 前日にありました、竣工式と見学会の様子です。 交通費をケチって、東京駅から岐阜駅まで夜行バス。 八重洲口のバス乗り場で、火葬場とは関係ない写真をパチリと一枚。 名古屋駅で大半の乗客は降り、終点の岐阜駅まで乗ったのは3名ほどでした。 岐阜駅からは岐阜バスに乗り、山崎バス停で降ります。 案内板があったので、迷わず着く事が出来ました。 あの建物でしょうか。 意表をつく外観です。 到着。 受付では、パンフレットと記念品のボールペンを頂きました。 建物は、こんな感じです。 特徴ある屋根を作る時には、すぐ横に実物大モックアップを作りながら建築されたそうです。 非常に特殊で新しい工法のようです。 建物横に移動しました。 特徴ある屋根と開放的なガラス面から、内部構造がよくわかります。 一番高い部分は、炉機械室になっていて、ここだけ2階建てになっています。 ここの排ガス冷却システムは、外気混合の他に熱交換器も併用しています。 排気総量が少なくなるので、バグフィルターは比較的小さくて済みます。 小さいバグフィルターと建物デザインお陰で、バグフィルター式集塵機にしては、あまり建物の高さを感じません。 裏側に来ました。 複雑なカーブの曲線です。 撮影した場所の後ろには、従来から使われてきた旧火葬場があります。 ほぼ同じ場所からズーム。 早めに着いたので、先に旧火葬場(扇平苑)を見てきましたが、そちらは後ほど。 木立の奥に少し見えているのが、各務原市営扇平苑火葬場です。 そうこうしているうちに、式典が始まりました。 「おめでとうございます」の掛け声も、これが最初で最後でしょう。 来賓席の周りには、多くの市民の皆様が詰め掛けています。 炉前ホールでは、火入れ式が行われました。 ボタンを押すと火が点いた筈なのですが、燃焼音は殆ど聞こえませんでした。 公共施設、特に火葬場の竣工式では、来賓のみの出席というケースが多いです。 しかし、ここは市民も参加の竣工式。 点火ボタンを押す市長の周りは、普通のオジさんやオバさんも見守り、市民が新火葬場の完成を祝う姿が見られました。 火葬場は市民の為の施設であり税金を投入して建てられた施設です。 正に市民の為の火葬場、こんな素晴らしい竣工式は見た事がありません。 一般人と同じにされたんじゃ、特別扱いして欲しい人種の方達には面白くない事かも知れませんが(笑) 式典が終わると見学会です。 混み合って写真どころじゃありません(アセ) 暫くすると空いてきました。 告別室から順番に見ていきましょう。 炉前ホールまで進みます。 壁面と一体化した扉です。 さざなみ浄苑や越谷市斎場では、壁面扉があって化粧扉でしたが、ここは扉を開けるとすぐ前室になります。 こちらは、扉が開いた状態です。 竣工式とあってか、炉メーカーからも社長がお見えになっていました。 奥のほうでは、社長がお話しをなさっているみたいです。 折角なので、炉の前で写真撮らせて頂いたら良かったなぁ。 社員の方々は、若い方も多く明るく楽しい方ばかりでした。 勿論、業務中は楽しい顔は出来ませんが。 手前の入口は収骨室への、奥の2つは告別室へ繋がっています。 更に奥の方は、霊安室と動物炉の区画になります。 霊安室と動物炉が向き合っています。 仕切り上部が透明ガラスという事もあり、炉前ホールと動物炉入口が同じ空間に感じます。 個人的には、人体用の区画と動物炉関係は、完全に別けた方が良いと思うのですが・・・ 動物炉です。 前室はありませんが、人体炉と同一の構造です。 この奥は炉室になりますが、ここの炉室にはクーラーが無いと聞きます。 炉室全体を冷やすのは困難だと思いますが、最近出来た火葬場の殆どはスポットクーラーがあります。 火を扱う所ですので、夏場は暑い事でしょう。 火葬場の職員の方の制服は、昔は作業着などが多かったですが、最近は礼服等に黒ネクタイが多いです。 会葬者から見ると、作業着より礼服の方が良いですね。 これは、炉操作の自動化が進んだ事の他、炉室などの作業環境が良くなった事も理由だと考えられます。 礼服の職員が出てきても、職員の顔が暑さで真っ赤だったり汗だらけだと、会葬者も気持ちの良いものではありません。 労働環境の改善は、職員の為だけでなく会葬者の為でもあります。 なぜ付けなかったのか、理解出来ません。 池に面した側は、待合ホールや待合室のある区画になります。 待合室です。 洋室が2室、和室が1室です。 こちらは、1室しかない和室。 利用者は、比較的年配者が多いと思われるので、和室の方が好まれるんじゃないでしょうか。 待合室のある通路です。 素晴らしい空間ですね。 奥の入口は、電話室、自動販売機室で、写っていませんがトイレがあります。 でも、入口のすぐ前まで行かないと、何んなのか分かりません。 「誰が」「どんな時に」利用するのか考えると、表示は大きく分かりやすくするべきです。 その点、永遠の森の案内表示は、分かり易く感じました。 収骨室です。 永遠の森の収骨室では、これでもかって位に換気ダクトがあり(見栄えは悪かったけど)、札幌山口の収骨室では、オゾン脱臭装置まであります。 収骨室では、熱した台車からの臭気が、 告別室では、焼香に使う線香の香りが発生します。 裏に回ると排気口がありました。 排気の状態を監視出来るようにカメラが設置されています。 ありっ?屋根の上に人が歩いています。 どうやら、特別に登れるようにしているようです。 では早速・・・(ワクワク) 火葬場オタと煙は高い所が好き、という諺があるかどうかは知りませんが、何だかワクワクします。 子供のように大はしゃぎしている方も少なくありませんでした。 一般的に役所の方は、説明して理解を得ようとするように見受けられます。 このように、体感や感覚に訴える手法は、大変効果的だと思います。 見学会で炉室を公開している所もそうです 再燃焼炉で云々、集塵機が如何こうと説明しても、我々と違って一般の方は眠たくなるだけです。 言葉だけで説明されるよりも、近代的な設備を見るだけで、高度な処理をしているのだと直感的に理解出来る事でしょう。 遊んでばかりいないで、屋根の上からロータリーを見下ろしてみました。 じつは、、、高い所は苦手だったりします(冷汗) 奥の空き地は、この日は駐車場になっていましたが、本来ここは駐車場ではありません。 駐車場は敷地横にあり、パンフレットによれば、普通車20台、マイクロバス2台となっています。 チョット離れ過ぎているし、台数も少ないような気がします。 そういえば、敷地入口に、施設名表示や門扉が見えません。 条例で、表示や門扉は設置するように定めている自治体も多く、最近では殆ど設置されています。 休日夜間など、進入禁止の意思を示す為にも、門はあった方が良いと思います。 いつの間にか見学会も終わり、ヒッソリとしてしまいました。 さて、瞑想の森の印象ですが、私から見ると、デザイン的には素晴らし建物に見えます。 しかし、町並みを見ながら路線バスに乗り、バス停から歩いてきて姿が見えた時は、違和感のようなものも感じました。 また、墓地の中から建物を見ると、とっても違和感がありました。 墓石とこの建物、マッチしているんでしょうか。 まだ、老朽化した寺院風火葬場の方が、従来の墓地と馴染んでるように見えました。 瞑想の森の建物、、ここだけで見ると素晴らしいと思うのですが・・・ 火葬場に来る方々は、通夜や葬儀を経て火葬場に来ます。 故人と特に近い身内の方ですと、看病疲れも重なって、心身共に疲れ果てている事と思います。 高齢者の方も多いでしょう。 この非日常的な空間が、どう映りどう感じるか、、、その方々にもお聞きしてみたいです。 早い時間に着いたので、先に扇平苑を見に行きました。 時々、ゴーーッという飛行機の航過音が聞えます。 既に職員の方がいらっしゃり、清掃の真っ最中でした。 この日で最後になる扇平苑ですが、丁寧にモップをかけておられます。 各務原市職員1名、富士建設工業から2名、合計3名の方で業務を行っていました。 左が火葬棟、右が待合棟です。 築36年程経っているらしいですが、元々の造りが良いのか、あまり老朽化しているようには見えません。 入口を入ると、以前掲げていた看板を掲げていました。 立派なもののようです。 建設当時は、後ろに煙突が聳え立っていたそうです。 その後、再燃焼炉を設置され煙突は無くなったそうです。 台車式灯油炉で、人体炉5基(うち大型炉1基)、他に動物炉が1基あります。 炉前ホール後ろに収骨室がありますが、実際の収骨は炉前で行うそうです。 炉前で収骨する方が、広くて良いですね。 待合室です。
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