芦屋市聖苑

芦屋市

*画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます。



撮影:2005年3月  文:2010年10月

  芦屋市  芦屋市  芦屋市

2005年2月1日から供用開始された芦屋市聖苑です。
それ以前もこの場所に古い火葬場がありましたが、阪神淡路大震災で壊れて以来休止中でした。
写真は、供用開始直後に撮影したものです。

諸般の事情で敷地の拡張も困難だったのでしょう。非常に敷地面積が狭いです。



  芦屋市  芦屋市

中に入ると待合室も兼ねたロビーがあります。
市域も狭く火葬中は自宅やホールに戻る方が殆どらしく、火葬場で待つ方は殆ど居ないそうです。
また、関西では火葬場まで来られる会葬者は比較的少く、収骨までされる会葬者は更に少ないです。
三木市でもそうでしたが、地域の実情によっては、広い待合スペースが必ず必要という訳ではありません。
まあ、ここは敷地面積の都合という理由もあるとは思いますが。




  芦屋市  芦屋市

炉前ホールです。
独立した告別室や収骨室はありません。
火葬件数も少なく会葬者同士が交錯する事はないようですので、特に問題ありません。
個人的には、支障がなければ炉前で最後のお別れや収骨を行う形の方が良いと思います。




  芦屋市  芦屋市

前室は、、、随分立派な造りですね。



  芦屋市  芦屋市  芦屋市

炉室も狭いです。
太陽築炉製の炉がありました。
火葬炉とは思えないデザインで、カバーまで付いています。
CREMAと書かれたプレートといい、日本の設備機械のデザインとは思えない程です。
昨今の火葬場では、利用者に炉室を見せないという風潮が強いです。
果たして本当にそれで良いのでしょうか。
漠然と見せない方が良いという考えになっていないでしょうか。
全くの想像ですが、利用者にも見せられる火葬炉というコンセプトがあるような気がします。




  芦屋市  芦屋市

動物炉もあります。
前室がないだけで人体用と基本的には同一構造です。
前室がないから構造が解りやすいですね。
上部に伸びる太い煙道のようなものが再燃焼炉になります。
基部にバーナーが付いていました。



  芦屋市

再燃焼炉は二階の機械室まで伸びていてバグフィルターに繋がっています。
機械室は、よく詰め込んだなと思うほど機器が詰まっています。


敷地の関係など非常に多くの制約の中で建てられた火葬場です。
制約が厳しかったから工夫と効率を追求し尽くしたように見えます。
小さな火葬場ではありますが、無駄の無い凝縮した火葬場という印象を持ちました。



TOP